[聖なる旅スケジュール]





エコカルチャーツーリズム&オロペンドラプロジェクト


 
 オロペンドラのエコカルチャーツーリズムとは、本来の自然保護を重点に置いたエコツーリズムに文化的な要素(カルチャー)を取り込んだものです。工業的ハードな開発をするのではなく、自然環境を保護しながらそれを観光資源として地域経済に役立てるというのが本来のエコツーリズム。そのときに忘れられがちな生態系の一部でもある‘人間‘つまり現地の人々。オロペンドラの旅では現地の人々との交流を通じてマヌーに親しんでもらい、またその観光収入の一部を現地の文化的な保護にも役立てています。

 オロペンドラプロジェクトの例
  ※ マヌーの学校のための英語のボランティア教師を世界中から募集
  ※ マヌーの村営ロッジの設計と申し込み窓口
  ※ マヌーの先住民の住民票登録や身分証明書を作るため奥地へ出張
  ※ マキサパヨック保護地区をつくり、野生の動植物種を保護
  ※ マヌー先住民が失いつつある文化の救済プロジェクト(2003年から)
 その他、数々のマヌーの村役場と共同作業をしています。

 マヌー国立公園において
   <文化地域 cultural zone >
先住民や移住したペルー人が暮らす。狩猟、採集は自然環境を破壊しないようなレベルで許され、町の付近では林業、牧畜、農業が主な産業。 オロペンドラが文化地域に重点をおきツアーを行っている理由は次のとおりです。

* 先住民や現地の人々の生活に触れることができる。また、現地に金銭的な利益を落とすことができる。 * 保護地域と文化地域の原生林や動物の種類は全く同じであるのにもかかわらず、保護地域は国で支援を受け保護されているが、文化地域は放置されたまま。そこでオロペンドラはマキサパヨック保護地区などをつくり草の根の保護運動をし、観光客の理解を得ようと努力している。
* ボカマヌー村から保護地域キャンプ場までは舟で片道7〜8時間かかるが、文化地域のマキサパヨックキャンプ場(オロペンドラのベースキャンプ)までは片道2時間半。舟の長旅をするよりも森探索や湖で行動時間を有効に使うことができる。
* 現地の農家を訪ね、ユッカ芋を掘ったりパパイヤやバナナの収穫を体験するグリーンツーリズムが可能。 * 生活に必要な採集、釣りが可能な文化地域では、現地の人々の生活の知恵を学びながら、実際に薬草や野生の実を食べたりピラニア魚釣りを試し、体験からマヌーの生活に触れ自然の営みを理解する。

   <マキサパヨック保護地区>
マキサパヨック保護地区とはクロクモザルの楽園という意味。英語ではマヌーパラダイスセンターともいわれます。ここはオロペンドラプロジェクト(5人のスタッフの協力)で保護地区に指定し自然保護とエコツーリズムのために管理している地域です。ボカマヌー村からマドレデディオス川を2時間半下ったところにマヌーの原生林に囲まれた大自然の中、三日月湖のほとりにオロペンドラのホームベースであるマキサパヨックキャンプ場があります。ベースキャンプから徒歩15分のところには動物や鳥がミネラルを採りに集まる2つの塩沼があり、地上5メートルに作られたプラットフォームから野生動物を観察することができます。アマゾン最大の草食動物のバク、大型ネコのジャガー、13種類もいるサル、100頭以上で行動するイノシシ、くちばしが大きなバナナのような形のオオハシなど。みなさんもさまざまなマヌーの生きものに出会えるといいですね。オロペンドラのツアーでは、このベースキャンプにある農家の畑でグリーンツーリズムを体験。地元で暮らすエリセオおじさんとマヌ―地域の主食であるユッカ芋を掘ったり、バナナやパパイヤの収穫をしてみませんか。おいしい体験です!


 オロペンドラプロジェクト2003
 オロペンドラの2003年のプロジェクトとして4月から次のようなことが行われています。1つはマキサパヨック保護地区のキャンプ場の施設整備。今年の5月から山小屋休憩場「ポサダ マキサパ」がオープンします。近年ほとんどのマヌーのツアー会社がロッジを利用するようになりました。マヌー地域でロッジといわれている建物はきっとみなさんが想像しているような施設が完備した素敵なロッジではないでしょう。それならテントでマヌーならではの体験をしてみませんか。ロッジ建設のためには森を切り開いて木材調達のために木を切り倒し(木は腐りやすいですから改築のたびに木を切り倒さなければなりません)、高額なロッジを建てるよりも、一見シンプルですが大自然と一体になる従来の素晴らしいキャンプ体験(心地よいマットレスを用意したテント宿泊)を見直してみたいというのが、私たちオロペンドラ社の思考です。さまざまな森の音に囲まれた熱帯雨林森の中で寝るのは格別です。テントの中に寝転がり地面の高さから森を眺めるとさらに自然の雄大さに驚かされます。寝泊りはテントで、食事や昼寝、休憩などはごろんと寝転がれる山小屋タイプの「ポサダ マキサパ」で。マヌーに来たからにはせっかくですから、日本ではできないジャングル体験をしてみましょう。
もう一つのプロジェクトは地元小学生たちとの自然&文化保護の共同活動です。 環境や文化の保護を地域の住民全体で考えていく主旨があります。近代化やグローバリゼーションで自然の大切さを忘れがちな子どもたちを対象に大人が協力しあって地元の素晴らしさや部族間に継承されてきた知恵や文化を見直す教育をし、また現地を訪れる観光客などともそれを分かち合うこともねらいです。

 <プロジェクト2003 >
 (1)ボカマヌー小学生による環境保護をテーマにした小劇
 (2)先住民の言語による歌の発表会

 後援 企画&演出:すずきともこ(オロペンドラ) コーディネーター:ウォルターマンシーヤ(オロペンドラ)
 現地監督:ルベン ママニ(ボカマヌー小学校の教師)
 ティファニー(2003年夏季ボランティア英語教師)

 <後援者オロペンドラの役割 >
 エコカルチャーツーリズムを推進するオロペンドラ社では、地域との対話を大切にしながら受け入れ側である地域住民と訪問者である観光客が交流し、自然や文化に関する相互理解を深める真のエコツーリズムを成功させるための役割を努める。地元民の自主的な参加と自然保護への主導権を尊重するため、個人的、一方的な金銭的な協力はない。エコツアーオペレーターとして、国内国外でのマヌー観光宣伝活動や観光客との接点になるとともに、村営マヌーロッジの利用者を増やすように努め地域に利益があるよう協力をする。(発表会は村営マヌーロッジに宿泊したとき、また観光客がマヌー村に立ち寄ったときに開かれる。)オロペンドラのエコツアーの一部はPTAに寄付される。
プロジェクト基金 小劇場と合唱発表への寄付はボカマヌー小学校のPTAへ贈られ、学用品や発表会へ必要な用具の購入に使われる。子どもたちに直接チップや収入はない。これは現金報酬を乞う発表会ではないからだ。小劇場への自主的な参加によって地域や個人への自尊心を高めてほしいというねらいがある。けれど積極的な参加者やプログラムへの貢献者には年末、オロペンドラ社から表彰されることになる。